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10.06.19 江川紹子さん『サンデーモーニング』降板
▼私はツイッターで江川紹子さんのつぶやき @amneris84 を拝読しているのだが、昨日のツイッターで、TBSのサンデーモーニングのなかで岩隈選手への評価をめぐって張本勲氏と意見が食い違い、江川さんが番組を「休養」させられることになったということを知った。

▼最近はオウム真理教のことをひたすら調べ、頭がやや「オウム脳」になっている私から見ると、江川さんとTBSのあいだには、深い縁(因縁?)が存在している。今では多くの人は忘れているかもしれないが、オウムの暴走を強く後押ししたのは、いわゆる「TBSビデオ問題」というものだった。

▼ウィキによる説明はこちら http://bit.ly/lM9cY 。89年10月にTBSは、オウムの修行風景を取材するとともに、「オウム真理教被害者の会」を設立した坂本弁護士からインタビューを取り、オウムの特別番組を放送する予定だった。

▼しかし、TBSを訪れたオウムの幹部たちに坂本弁護士のインタビュービデオを見せ、彼らから強い非難を受けたTBSは、放送の中止を約束してしまう。そしてオウムは、坂本弁護士を教団の敵と見なし、その後に坂本弁護士一家殺害事件へと発展したのだった。

▼サリン事件以降、TBSの坂本弁護士インタビュービデオがオウムの一連の事件の引き金になったことが明らかにされ、TBSは社会的な批判を受けるが、 ウィキの記述にあるように、TBSはその事実を否定し続けた。この事件は、TBSの報道における隠蔽や癒着の体質を明らかにするものでもあった。

▼そもそも坂本弁護士がオウム問題に取り組むようになったのは、オウム信者の親から相談を持ちかけられた江川さんが、坂本弁護士を紹介したことに始まっている(その経緯は、江川さんの優れた著作『救世主の野望』に詳しい)。坂本弁護士の失踪を知った江川さんは、オウムへの果敢な取材を開始する。

▼サリン事件以降、TVで江川さんがオウム幹部に対して断固とした姿勢を取っていたことは多くの人の印象に残っていると思われるが、その背景には、坂本弁 護士の失踪について自分にも責任があるのではないかという、(本来は負う必要もない)強い責任感が存在していたことが推察される。

▼TBSビデオ問題を知った江川さんは、TBSへの出演を止めていたが、TBSがこの問題を内部検証した番組を放送した後に、出演辞退を解いている。このような経緯を知る者にとって、江川さんがTBSの報道番組に出演しているということは、同社の報道体質が変わったことを象徴するものであった。

▼今回、番組内での些細ないさかいを切っ掛けに、TBSが江川さんに「休養」を求めていることを知り、私は唖然としている。もうこのような経緯は、一般の人々のみならず、TBSの社員にとっても完全に風化してしまったということなのだろうか。